IIS では、メタベースをバックアップするための 3 つの方法を提供しています。[構成のバックアップ/復元] を使用すると、メタベースの、パスワードで保護されたバックアップまたはパスワードで保護されていないバックアップを作成できます。IIS スナップインの [構成のバックアップ/復元] の新しい機能を使用すると、Web サイト管理者はメタベースのコピーをほかのコンピュータに復元することもできます。これらのバックアップ方法は、メタベース設定のみを復元する方法であり、コンテンツ ファイルの復元は行いません。以前のバージョンの IIS の場合と同様に、プログラムによってメタベースのレガシー バックアップを作成できますが、ほかのコンピュータにはメタベースのレガシー バックアップを復元することはできません。
「パスワードで保護されたバックアップ」では、Web サイト管理者がメタベースのバックアップを暗号化するために使用するパスワードを提供します。パスワード情報は、メタベース バックアップ ヘッダーに格納されます。ヘッダーにはバックアップを作成するためにパスワードが使用されたことが示されます。パスワードが暗号化されてメタベース バックアップに格納された後は、変更することはできません。パスワードを知っている管理者のみがメタベース バックアップを復元できます。「パスワードで保護されたバックアップを作成するには (パスワード必須)」を参照してください。「パスワードで保護されていないバックアップ」では、Web サイト管理者はパスワードを提供しません。メタベース バックアップは空白のパスワードで暗号化され、誰でもそのメタベース バックアップを復元できます。「パスワードで保護されていないバックアップを作成するには (パスワード不要)」を参照してください。
「レガシー バックアップ」では、Web サイト管理者はプログラムによってメタベース バックアップを作成できます。ただし、復元するときにはプログラムを使用するか、またはIIS スナップインから [構成のバックアップ/復元] を使用する必要があります。
重要 レガシー バックアップ方式は、推奨されないため、説明を省略します。バックアップをプログラムによって作成すると、IIS では IIS 5.0 で使用されたレガシー方式を実装します。したがって、レガシー メタベース バックアップを復元できるのは、バックアップが作成されたオペレーティング システム上のみです。